【CJC=東京】「アッシリア国際通信」(AINA)によると、イラク北部のモスルで6月28日、ウトゥール・ヨセフ、ミスキンタの両修道女を含む5人が消息を絶った。10日以来、現地を支配している勢力「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)が拘束したと見られる。
カルデア典礼カトリック教会の「マリアの娘修道会」に属す2人はモスルで孤児少女の救済に当たっていたが、モスルがISISの手に落ちて以来、安全のため少女たちを北方のドフクへ脱出させた。
修道院の状況調査のためモスルに戻ってから連絡がなく、イスラム教徒に拉致された可能性が高い。
モスルがISISに支配されて以来、キリスト者は同市を脱出している。ISISはイスラム法による支配を行い、キリスト者には「人頭税」を課した。
6月21日には、ISISのメンバーが、ヴェイルを被っていないとして親娘をレイプし女性4人を殺害した、とAINA通信は報じている。