スマートフォンの無料通話チャットアプリ「LINE(ライン)」での不正ログインによる被害が、確認されているだけでも303件に上ることを、同アプリを運営するLINE株式会社が18日、明らかにした。時事通信などが伝えた。
同通信によると、303件のうち3件で金銭被害があったという。金額は明らかにされていない。
同社は12日、他社サービスから流出したと思われるメールアドレスとパスワードを利用して、不正ログインされるケースが増加しているとして、ユーザーにパスワードを変更するよう、下記の告知を出していた。
昨今、他社サービスから流出したと思われるメールアドレス・パスワード等を利用して、別のインターネットサービスに不正ログインをするなど悪用するケースが増えています。
LINEでもここ数日、日本のユーザーの方から、自分のアカウントが第三者(見知らぬ誰か)により利用されている、というお問い合わせが増えており、原因を調査したところ、他社サービスの正しい(※1)ログイン情報を用いてLINEに不正ログインしていると思われる事象が確認されました。おそらく、昨今増加しているケースと同様に、他社サービスから第三者にメールアドレス・パスワード等が渡り悪用されたものと想定されます。
なお、LINEのアカウント情報(電話番号・アカウント名・LINE ID・登録メールアドレス・パスワード等)が外部に流出したという事実はございませんでした。
そこで、LINEを安心してご利用いただくためにも、他のインターネットサービスと同じメールアドレス・パスワードをLINEにも設定(※2)している方は、パスワードの変更を強く推奨いたします。
一方、警視庁サイバー犯罪対策課も、電話での相談が寄せられたことなどから、同社の関係者から事情を聴くなど、情報収集を始めた。