覚せい剤を密売したとして、宮城県警などの合同捜査本部は17日、指定暴力団住吉会系の組員ら計33人を逮捕したと発表した。組員らが宅配便などを利用し、組織的な密売で計約4千万円の利益を上げていたとみられる。時事通信や共同通信などが伝えた。
時事通信によると、逮捕されたのは、住吉会系の組長代行である木村範夫容疑者(50)や、同幹部の伊藤節夫容疑者(51)ら、密売グループ15人と、覚せい剤を購入していた客18人。木村容疑者が密売グループのリーダー格とみられ、大筋で容疑を認めているという。
一方、河北新報の報道によると、昨年2月、宮城・岩手県警と東北厚生局麻薬取締部による合同捜査本部が、密売人であった男(42)を逮捕したのをきっかけに、密売グループの存在が浮上。さらに、昨年10月には主犯格の木村容疑者ら4人を逮捕したのを皮切りに、密売グループのメンバーの大規模逮捕に至った。河北新報は「グループを事実上の壊滅に追い込んだ」と伝えている。