アイドルグループ「AKB48」のメンバーらがイベント中に切りつけられた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された梅田悟容疑者(24)=無職、青森県十和田市=の精神状態を調べるため、盛岡地検は、梅田容疑者の精神鑑定を行う。NHKなどが伝えた。
調べに対し、梅田容疑者は「イライラして人を殺そうと思った」と供述しているが、AKB48を狙った具体的な理由については話していない。盛岡地検は、梅田容疑者の精神状態を詳しく調べる必要があるとして、精神鑑定のための鑑定留置を請求し、盛岡地裁が5日これを認めた。期間は7月27日まで。
共同通信は、「地検は鑑定で責任能力があることを裏付けた上で起訴する狙いがあるとみられる」と伝えている。
梅田容疑者は5月25日、岩手県滝沢市で行われていたAKB48のイベント「握手会」で、ジャンパーの中に隠し持っていたのこぎりで、AKB48のメンバー2人と、男性スタッフ1人を切りつけた。3人は搬送され、命の別状はなかったものの、指や手を折るなどのけがを負い緊急手術を受けた。