STAP細胞の論文問題で、論文の筆頭著者であった理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーが、主論文の撤回に同意した。理研広報室が4日明らかにしたと、国内メディアが一斉に報じた。
英国の科学誌『ネイチャー』に掲載されたSTAP細胞に関する論文は2本。2本目の論文については、小保方氏はすでに撤回に同意していたが、STAP細胞の作製方法などを含む1本目の主論文については、「STAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解される」などとして、撤回は強く否定していた。
理研によると、主論文の撤回同意について、論文の共著者である丹羽仁史・プロジェクトリーダーに3日、書面で連絡があったという。時事通信によると、理研は当初、小保方氏が主論文の撤回に同意したと発表したが、小保方氏がこれを否定。今回、書面で連絡があったことで、「撤回の同意が確定したと受け止めている」(理研広報室)という。
今後、ネイチャーが論文撤回を認めれば、STAP細胞は「白紙」となる。