京都市山科区の市立小学校の女性教諭(20代)が、担任する1年生の男児(6)の口に粘着テープを貼らせていたことが5日、分かった。学校側は不適切だったとしてすでに保護者に謝罪しているが、「児童が自ら貼った」という教諭の主張と、「教諭に貼られたと言っている」という保護者の主張が食い違い、現在も話し合いを続けているという。国内主要紙が同日伝えた。
時事通信などが同市教育委員会の話として伝えたところによると、教諭は4月18日、健康診断が行われていた際、落ち着きがなかった男児に対し、「これが必要かな」と言いながら粘着テープの切れ端を示したという。また、同25日には、大声を出している男児の机に粘着テープの切れ端を置いたところ、男児が自分でテープを口に貼ったという。
保護者は、男児が入学する際、多動の傾向があると学校側に伝えており、学校側は支援員を配置するなどの対応を取っていたという。
同市教育委員会は時事通信に対して、「児童に対する配慮を欠く不適切な指導で、保護者や地域の方に心配をかけて申し訳ない。個々の児童の課題に応じて適切な指導が行われるよう取り組んでいく」と話している。