4年前の2010年に南アフリカで開催されたサッカー・ワールドカップ(W杯)で、旅行業者を装って男性会社員(40)から約155万円をだまし取ったとして、千葉市の私立大学生である崎山絵美容疑者(30)ら男女5人が逮捕された。時事通信などが11日伝えた。
グループの口座には、2009年11年から2010年4月までの間に、全国約130人から6500万円の入金があり、同様の手口でだまし取ったとみられている。これまでのところ、容疑者5人のうち崎山容疑者ら3人は容疑を認めているが、2人は否認しているという。
一方、時事通信によると、警視庁は、2003年に元飲食店従業員(当時26)が殺害された事件で、殺人・死体遺棄容疑で国際手配され、南アフリカに逃亡しているとみられる松井知行容疑者(42)が、逃走資金を得るために今回の詐欺事件を指示していた疑いがあるとして、詐欺容疑でも逮捕状を取っている。
警視庁によると、5人は南アフリカW杯の際、「ツールアフリカ」という旅行業者を名乗って、ウェブサイトを開設。W杯の観戦客に現地の宿泊施設を仲介するなどと宣伝していた。