横浜市の中学3年生の男子生徒数人が、修学旅行で訪れていた長崎市で、被爆者の森口貢(みつぎ)さん(77)に、「死に損ない」などと暴言を吐き、学校側が謝罪していたことが7日分かった。国内主要紙が同日伝えた。
朝日新聞の報道によると、横浜市の公立中学校3年生119人が5月27日、修学旅行で長崎市を訪れ、森口さんら「長崎の証言の会」のメンバー9人が、被爆遺構を案内した。この際、同中学校の男子生徒数人が、「死に損ないのくそじじ」などと大声を出した。
森口さんは注意したが、この男子生徒らは周りの他の生徒らに「笑え」「手をたたけ」などと言い、森口さんの注意に耳を貸さなかったという。その場にいた男子教諭も注意したが暴言が続き、結局案内ができなかったという。
森口さんは翌日、手紙で学校に抗議。校長が電話で謝罪した。