「宗教者九条の和」主催で22日、参議院議員会館内の会議室を会場に、「集団的自衛権の行使は戦争です『集団的自衛権の行使に反対し、いのちと憲法9条を守ろう』宗教者共同声明 第2次集約集会」が行われた。
集会の冒頭では、松浦悟郎司教(カトリック大阪大司教区・補佐司教)から送られた「改憲による集団的自衛権行使は最大の憲法違反である」とのメッセージが代読された。
今回、講演者として招かれた伊藤朝日太郎弁護士(「明日の自由を守る若手弁護士の会」所属・日本基督教団信徒)は、安倍政権のいう集団的自衛権の限定的行使は、限定どころかむしろ行使範囲の拡大でさえあると訴えた。
さらに伊藤弁護士は、憲法20条で保証されている信教の自由が水面下で脅かされつつある現状にも触れた。伊藤弁護士によると、現在、国は学校教育における道徳教育の教科化を進めており、もし道徳が正規の教科になれば、ミッションスクールの宗教の授業枠は道徳にあてられて消滅する可能性があるという。
会場には国会審議の合間をぬって、集団的自衛権の行使容認に反対する2人の国会議員が姿を見せ、最後に浅野善雄さん(金光教非戦・平和ネット代表世話人)が、わたしたちの子孫のためにも集団的自衛権の行使を絶対に阻止しなければならないと総括し、集会を締めた。
閉会後、国会議員会館前で路上祈念集会を行い、集団的自衛権容認に反対する与党公明党にエールを送った。宗教者共同声明の賛同者は21日現在で4190人に上り、当日は突然の雷雨にみまわれたものの60人の参加があった。