【CJC=東京】イスラム過激派「ボコ・ハラム」が西アフリカのナイジェリアで4月から女子生徒270人以上を拉致したとされる問題で、国際社会が救出に向けた取り組みを強化している。
「ボコ・ハラム」の指導者アブバカル・シェカウ氏は公開された動画の中で、拉致した女子生徒たちを「奴隷として売る」と犯行声明を出した。
政府は大規模な軍事作戦を展開、「ボコ・ハラム」が勢力をふるう北東部3州に非常事態宣言を発したりしたものの、シェカウ氏が動画で見せた態度で、「ボコ・ハラム」が残忍な暴力を振るっても手を出せない状況が浮き彫りになった。
旧宗主国の英国や米国の救出チームがナイジェリアに到着、女子生徒の捜索を始めている。英国からはテロや救援活動の専門家らが到着、米国からも軍、FBI(連邦捜査局)、国務省の当局者が到着、連携して女子生徒たちの捜索を開始した。
バチカン(ローマ教皇庁)広報事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父は5月8日、聖座(バチカン)は、人権の過大な侵害を全て非難する、とテロを止め、拉致した女子生徒の安全な釈放を呼びかけた。
WCC(世界教会協議会)のオラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事は、拉致に「重大な懸念」を示し、グッドラック・ジョナサン大統領に「敏速かつ平和的な」行動を求める書簡を送った。