【CJC=東京】教皇フランシスコは4月7日、教会の資産を管理・運用してきた「宗教事業協会」(バチカン銀行)について、透明性を高めた上で存続させるべきだとする勧告を了承した。
バチカン銀行は政治家やマフィアの資金洗浄の温床になっているとの疑惑が絶えず、その改革はバチカンの財務改革の焦点とされ、欧州の金融監督当局からも改善を求められた。
教皇は昨年3月の就任以来、有識者による調査委員会を設置、廃止も含めて改善策の検討を進めた。今年2月には財務省を新設、バチカン銀行は財務省の下で、バランスシートを初公表するなど、法令順守と透明性向上を図ってきた。