【CJC=東京】英国の革新系カトリック週刊誌『タブレット』がローマ通信員のロバート・ミケンズ記者を3月26日解任した。前教皇ベネディクト16世に関し、その死を期待するような発言を「ラットの葬儀」と題してフェイスブックに3月2日書き込んだことを理由に上げている。
福者教皇ヨハネ23世の秘書を務め、98歳と最高齢で2月22日に枢機卿に指名されたローリス・カポヴィッラ大司教に触れたもので、「もっと昔になされるべきだった。これは『ラットの葬儀』のためだと思うか」と問いかけていた。
この書き込みが英紙テレグラフのダミアン・トムソン記者の目に留まって3月24日報道され、一気に関心が高まり、2日後の解任発表となった。
「ラット」は英語では「rat」でネズミ(卑怯者)。フェースブックでは「r」が大文字で表記されており、ベネディクト16世の姓「ラッツィンガー」に引っかけているのは明らか。