救世軍が毎年開催している歳末助け合い募金「社会鍋」。昨年は12月10日から31日までの22日間、全国の主要都市で募金を募った。東京地域では、銀座、渋谷、新宿、上野、池袋などで募金活動を行い、1271万3664円が集まった。救世軍が20日明らかにした。
集まった募金は、東日本大震災など国内外の緊急災害支援活動や街頭生活者支援活動、保護家庭、母子家庭、一人暮らしの高齢者、作業所などへの支援に当てられる。全国の募金結果は後日発表予定。
19世紀末の不況期に米国の救世軍サンフランシスコ小隊から始まったこの運動は、当初スープ鍋を三脚に吊るし、その中に街頭募金を募るというスタイルで行われた。現在もこのスタイルが受け継がれており、日本では「集金鍋」「慈善鍋」などの名前で呼ばれたが、現在は「社会鍋」の呼称で定着している。
日本人初の救世軍士官(牧師)で、「岡山四聖人」の1人である山室軍平らが1909年に日本で初めて行った。昨年で104年目を数える歴史ある募金活動だ。