第4回聖書聖会(同実行委員会主催)が25日、大阪府八尾市のグレース宣教会・グレース大聖堂で行われ、主講師で米インディアナ州エンバシーズ・オブ・クライスト(キリストの大使館)教会牧師のセドリック・オリバー(Cedric Oliver)氏が講演した。午後7時半の集会で同氏は、「今日の社会が直面するすべての問題の解決は、ただ神の御言葉にのみ見出すことができる。それ以外のものに解決の道はない」と強調した。
この聖会は、関西の牧師らが中心となり、何よりも聖書の御言葉によって地元のキリスト者が養われる聖会を開きたいと2010年に初めて開催し、以後毎年この時期に開いている。今年の主講師を務めるオリバー氏は、インディアナ州ゲーリーで12人から開拓伝道を始め、現在6500人の群れへと大きく成長している教会の創立牧師だ。貧しい地域で仕事のない人に教会住居を無償で貸し、就職を斡旋したり、チャーチスクールや卸値で買えるマーケットを開いたりするなど、全人的・共生的宣教を展開している。また、テレビ番組「あなたには使命がある」によるメディア伝道も行っている。
オリバー氏は、「問題を解決するためには、その問題の根本原因を知る必要がある」とし、「悪魔(サタン)こそがすべての問題の源」だと強調した。
悪魔についてオリバー氏は、目には見えないが「現実の存在」(黙示録12章7~9節)だと説き、人間に対して敵意、深い憎しみを持ち(創世記3章14、15節)、「盗んだり、殺したり、滅ぼしたりする」(ヨハネ10章10節)ことだけを使命とし、「自身の持てるものすべてを使ってあなたの人生に問題を引き起こそうとしている」と語った。そのうえで、「私たちは血肉に対してでなく、様々な悪霊と対峙している。自分の力では勝利できない」(エペソ6章12節)と説き、「重要なことは、神ご自身に信仰をおくこと」だと強調した。
オリバー氏は、「神はこの地において、あなたが天の御国を経験するように願っておられる」(マタイ6章9~13節)と説き、「なぜイエスがこの世に来られたのか。それは、悪魔の策略を滅ぼすため。あなたを救い、永遠の命を与えるためだけでなく、地上でも豊かな人生を与えるためだった」と強調した。さらに、「この世の人々は、この地上で天の御国を経験する私たちキリスト者の姿を見ようと待っている。あなたが問題に直面するとき、イエスはあなたにその問題に勝利する力を与えてくださる。神はあなたを祝福しようとされている」と訴えた。
オリバー氏は、「悪魔は問題をもたらすが、あなたは勝利する。勝利する人生を歩むようにと神があなたを創造されたからだ」と語り、「私たちの信仰、それこそが世に打ち勝った勝利であり、それこそが敵である悪魔に打ち勝つカギとなる。神が望んでおられるのは、あなたが問題に直面したとき、その問題を避けるのではなく、乗り越えて勝利すること。主にあって私たちは力強いものとなる」と力を込めた。