第3回聖書聖会(同実行委員会主催)が26日から28日までの3日間、大阪府八尾市のグレース宣教会・グレース大聖堂で行われ、米シカゴ・トリニティー教会牧師のマーティー・ショーエンレバー氏が講演した。26日午後7時半の集会で同氏は、今日の教会の問題点として「福音の御言葉をじっくりと黙想することが恐ろしいほど軽視されている」と指摘し、「価値がないと思うならば、すでに与えられているものまで取り去られる」と警鐘を鳴らした。
この聖会は、関西の牧師らが中心となり、何よりも聖書の御言葉によって地元のキリスト者が養われる聖会を開きたいと2年前に初めて開催し、以後毎年開いている。主講師のショーエンレバー氏は、1991年にシカゴ郊外でニューソング教会を開拓した。同教会はその後、急成長を遂げた。聖ヨハネ教会研究所(Radical Church Planting)の代表を務め、トリニティー神学校、カリフォルニア国際神学校、ムーディー神学院で教会開拓などを教えている。
同氏は、「耳のある者は聞きなさい」(マタイ13・9)とのイエスの言葉を強調し、聞く耳をもつという意味について、「御言葉に飢え乾き、それを熱心に適用しようという意思をもって聞くこと」と説いた。
そのうえで、ヤコブの手紙1章22節を強調しつつ、今日の教会の深刻な問題点として、聖書の言葉を実生活に適用して行おうとしない傾向を指摘し、「神を愛する人は戒めを守る」(ヨハネ14・21)と信仰の実践を訴えた。また、神の言葉を聞くことのできる恵みの尊さを強調し、「行う意思をもってさらに求めるなら、豊かに与えられる」と説いた。
最後に同氏は、「あなたは聞く耳をもっていますか。行おうとする意思をもっていますか」と聴衆に語りかけ、「王があなたに語ることなら何でも、その御心に従いますという意思。それがどのようなものであれ、そこにどれほど犠牲を払わなければならないとしても従うという意思をもつこと。それこそが、聞く耳をもつということ」と語った。