第2回聖書聖会(同実行委員会主催)2日目の12日、午前10時半から2回目の集会が行われ、主講師のロジャー・ウィルモア氏が講演した。ウィルモア氏は、今日の社会の崩壊について「キリスト者が地の塩、世の光となっていないから」とキリスト者に原因があることを指摘し、「神はご自分の民(キリスト者)にリバイバルを送りたいと願っておられる」と強調した。
ウィルモア氏は、歴代誌下7章13節について「当時の人々の霊的状態を表している」と説き、3つの言葉を取り上げた。第1に、干ばつだ。ウィルモア氏は、「神が雨を降らさないで滅ぼすとは、神が罪に対して裁きをなさることの象徴」と説き、「罪を犯して神に従わないときに、神は祝福を控えられる。霊的な干ばつを経験する」と語った。
第2に荒廃だ。ウィルモア氏は、「もし私たちが神に従わない歩みをするとき、霊的な不毛の生活を送らなければならない」と語った。第3は疫病。ウィルモア氏は、「病や死をたどっていくとき、エデンの園の最初の罪にいきつく」と語り、「罪は死をもたらす」と説いた。そのうえで、「私たちにはリバイバルが必要です。霊的に干ばつした時代、荒れ果てた時代、疫病に侵されている時代に生きているからです」と訴えた。
ウィルモア氏はリバイバルについて「キリスト者がもう一度新鮮な思いで神の前に出て、神に従い始めること」と説き、「神の主権的な働き」と強調した。また、歴代誌下7章14節を引用し、リバイバルについて重要な3つのポイントを説いた。
第1のポイントとしてウィルモア氏は、「神はご自分の民にリバイバルを与えようと待っていてくださる」と強調した。第2に、14節にリバイバルの条件が記されていることを強調し、「私たちは神が提示される条件を満たさなければならない」と説いた。第3のポイントについてウィルモア氏は「非常に重要なこと」としたうえで、神がリバイバルの条件を要求している対象はキリスト者だと強調し、14節に示されている4つの条件を説いた。
神がキリスト者に求めるリバイバルの第1の条件としてウィルモア氏は、「へりくだること」と説いた。ウィルモア氏は、ペトロの手紙一5章5節から「神は高ぶる者に敵対される」と強調し、「高慢はすべての罪の生みの親」と指摘した。また、「神の求めるいけにえは打ち砕かれた霊。打ち砕かれ悔いる心を神よ、あなたは侮られません」とのダビデの詩を引用し、「まずへりくだること、謙遜になることです」と強調した。
第2の条件は、祈りだ。ウィルモア氏は、「私たちは神の前に懇願する必要がある。今それが必要だという緊急性と熱心さを持つ必要がある。リバイバルはいつも祈りから始まる」と力を込めた。祈りについてウィルモア氏は、「私たちは何か超人的な聖人にならなければと思うことがあるが、その必要はない。普通のキリスト者のままで、しかし熱心さを持って祈る必要がある」と説いた。また、「何かが起こるまで祈り続けて神が事を起こしてくださることを待つ祈り」が必要だと強調した。
第3の条件は、神の顔を慕い求めること。ウィルモア氏は、「私たちが神の顔を慕い求めるとき、私たちも神に顔を向けなければならない」と説き、「私たちが貴重な宝物を探すように熱心に神の顔を慕い求めるなら、リバイバルが起こる」と力を込めた。
第4の条件は、神の前に悔い改め、罪の道から立ち直ることだ。ウィルモア氏は、「リバイバルの最も大きな妨げは罪」と指摘し、ヨハネの手紙一1章9節にある神の約束から罪の悔い改めを迫った。
最後にウィルモア氏が「リバイバルは私たち一人ひとりの個人的な心の中から始まる。自分の周りに円を描き、この中をあなたのリバイバルで満たしてくださいと祈らなければならないのではないか」と問い掛けると、聴衆は力強く「アーメン」と同意した。
聖会は13日午後3時から、最後の集会が開かれる。会場は、大阪府八尾市東山本新町1-15のグレース宣教会・グレース大聖堂で、近鉄河内山本駅から徒歩約10分。問い合わせは、聖書聖会事務局(072・997・4838)。