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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(7月6日):タイ 麗しきかな、良き知らせを告げる者の足は

2025年7月6日06時46分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:タイ

あるタイ人女性プラノムは、これまでの50年にわたる人生の中で多くの戦いを経験してきた。内なる葛藤、この世との闘い、生活の困難や試練――彼女はそれら全てと向き合ってきたのである。「私は自分の悩みを誰かに打ち明けるのが恥ずかしかったのです」とプラノムは言う。「だから、それらの重荷を自分一人で背負おうとしました。自分で何とかしようと考え、計画を立てました。でも、自分の力でもがけばもがくほど、身も心も疲れ果てていきました。ついには、自分の問題には答えなど存在しないのだと確信するようになったのです」

プラノムは、人生の最も困難な問いに対する人間的な答えは、もはやどこにもないと考えていた。ついに彼女は自らに問いかけた。「私はあとどれくらい、こんなふうにさまよい続けるのでしょうか?」

そんな時、神は彼女の人生に、アヌマンというキリストにある一人の兄弟を遣わされた。「アヌマンは、たった一つのシンプルなメッセージを私に伝えてくれました。彼は『イエスはあなたを愛しておられ、あなたを助けたいと願っておられますよ』と言いました。当時の私は、イエスが誰なのかさえ知りませんでした。でも、アヌマンの言葉には、聞き流すことのできない何かがあったのです」

2人は共に主のもとに祈りをささげた。アヌマンは簡単な祈りをささげ、イエスがその祈りを聞いておられることをプラノムに教えた。

「その日、私は何が起きているのか、正直よく分かりませんでした。けれど、心の奥底に思いがけない温かさが生まれ、自分の苦しみを本当に理解してくれる誰かがいる――そんな感覚がしたのです。そして、イエスが私の祈りを聞いてくださっていると信じることができました」と、プラノムは打ち明けた。

アヌマンは、自分自身で祈ることをプラノムに勧めた。イエスを親しい友人のように思い、心にあることを素直に語りかけるように教えたのである。

「祈れば祈るほど、自分の中に変化が現れていくのを感じました。心のざわつきは少しずつ静まり、長い間背負ってきた重荷も和らいでいきました。問題そのものは残っていましたが、もう一人ではないと感じられるようになったのです。心に希望が芽生え、これまで知らなかった平安を見いだすことができました」とプラノムは静かに語った。

現在、プラノムは神の言葉を学びながら、毎日、自分なりのシンプルな祈りを続けている。彼女はイエスがいつも自分の声を聞き、無条件に自分を愛してくださっていることを知っているのだ。

「私は、イエスが私の心を変えてくださったことに感謝しています。私が最も弱く必要としていたときに、勇気を持って手を差し伸べてくれたキリストにある兄弟アヌマンにも感謝しています。彼の勇気がなかったら、私がイエスを知り、神の愛を知ることもなかったでしょう」

聖書はいう。「しかし、信じたことのない方を、どうして呼び求めることができるでしょう。聞いたことのない方を、どうして信じることができるでしょう。宣べ伝える人がなくて、どうして聞くことができるでしょう。遣わされなくては、どうして宣べ伝えることができるでしょう。次のように書かれているとおりです。『良いことの知らせを伝える人々の足は、なんとりっぱでしょう』」(ローマ10:14、15)

アヌマンが勇気を持って伝えた福音が、一人の人間の永遠を決定づけたのだ。福音を宣べ伝える奉仕の何と麗しく厳粛なことだろう。今日もタイで伝道に励む奉仕者らを覚え、彼らの業が豊かに救霊の実を刈り取ることができるように祈っていただきたい。

■ タイの宗教人口
仏教 85・3%
カトリック 0・5%
プロテスタント 0・6%
イスラム 7・9%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:タイ
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