【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)で10月15日、国務長官交代の会合が行われた。教皇フランシスコは、退任するタルチジオ・ベルトーネ枢機卿(78)に感謝を述べると共に、新しく同任務に就くピエトロ・パロリン大司教に歓迎の言葉を送った。同大司教は健康上の理由で参加しなかった。
バチカン広報事務所長フェデリコ・ロンバルディ神父は、同大司教が「小さな外科治療を受ける必要があったが、幸い重大なものではなく、ほどなく公務に復帰できる」と語った。正式就任は数週間先になると見られる。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇はベルトーネ枢機卿への挨拶で、サレジオ会員の精神をもって、教職、教区での司教職、教皇庁の任務に至るまで、教会に寛大に奉仕し、教会と教皇への愛と共にベネディクト16世と自身に国務長官としての協力を惜しまなかった同枢機卿に深い感謝を表明した。
ベルトーネ枢機卿はこれまで兼任していたカメルレンゴの職は継続する。教皇が不在となった際には教皇空位期間管理局の長官として教皇代理の役職を果たす名誉職と見られている。