1962年10月11日に当時のローマ教皇ヨハネ23世によって開かれた第2バチカン公会議から11日で50年を迎えた。世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト総幹事はローマカトリック教会司祭らと共に同日を祝して「この50年の長い道のりを乗り越えてきた」ことを記念するメッセージを伝えた。
第2バチカン公会議は、公会議史上初めて世界五大陸から参加者が集い、教会の現代化をテーマに多くの議論がなされ、以後のカトリック教会刷新の原動力となってきた。公会議には枢機卿団、司教団や修道会の長、顧問神学者以外にも、カトリック教会史上初めてオブザーバーとしてプロテスタント諸教会、東方正教会の代表者らも参加し、エキュメニズム(教会の一致)についても協議された。
トゥヴェイト総幹事のメッセージはローマにて、トゥルゴヴィシュテ大司教ニフォン博士より紹介された。同博士は、WCC中央委員会委員であり、ローマカトリック教会とWCCの合同作業グループの共同議長を務めている。
書簡にてトゥヴェイト総幹事は、「第二バチカン公会議は福音の刷新において画期的な出来事でした」と伝え、第2バチカン公会議に参加した多様な教条教義告白を背景に持つ人々から歓迎されたことについて「他の伝統的教派を背景にするキリスト者への寛容さを示すサインである」とし、「命の賜物として一致があり、キリストのからだの中にあって、それぞれが互いを必要としている」とさらなる一致の必要性を伝え、「教会の一致のために働くことは、すべての生命の一致のために働くことでもあります。そして神から与えられた多様な生命、多様な文化、価値観、言語を抱える人々を認識し祝うことでもあります。キリストのからだとして、教会は全人類そして全被造物の一致のために、また神に導かれ公正と平和がこの地になされるように祈り求めて行く場所であるべきです」と伝えた。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』 牧師の息子が書いた芥川賞受賞作
-
カトリック作家の曽野綾子さん死去、93歳
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(217)弱さの極限(エンディング)に寄り添う 広田信也
-
レント初日の「灰の水曜日」 ドライブスルーで灰を授ける教会も
-
バイセクシャルの黒人女優シンシア・エリボがイエス役に 配役巡り批判の声も
-
花嫁(21)希望よ 星野ひかり
-
主は生きておられる(235)昭和は遠くなっていく 平林けい子
-
ワールドミッションレポート(3月8日):トルコ 震災被災者の間で、聖書の書き写しを通して働く神
-
ウクライナの従軍チャプレン、兵士たちを支える自身の役割語る
-
ワールドミッションレポート(3月9日):タンザニア ザンジバル島のために祈ろう
-
日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請
-
カトリック作家の曽野綾子さん死去、93歳
-
教会で斬首されたキリスト教徒70人の遺体見つかる コンゴ東部北キブ州
-
バイセクシャルの黒人女優シンシア・エリボがイエス役に 配役巡り批判の声も
-
熱心な仏教徒の青年が救われた実話がベースに 伝道用トラクトを無償提供
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(2)見える困難に「苦しみ」を覚えるメカニズム 三谷和司
-
リック・ウォレン牧師、十字架にまつわるSNS上の政治的投稿を削除し謝罪
-
鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』 牧師の息子が書いた芥川賞受賞作
-
レント初日の「灰の水曜日」 ドライブスルーで灰を授ける教会も
-
良い心配と悪い心配 菅野直基
-
日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請
-
カトリック作家の曽野綾子さん死去、93歳
-
教会で斬首されたキリスト教徒70人の遺体見つかる コンゴ東部北キブ州
-
熱心な仏教徒の青年が救われた実話がベースに 伝道用トラクトを無償提供
-
バイセクシャルの黒人女優シンシア・エリボがイエス役に 配役巡り批判の声も
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(2)見える困難に「苦しみ」を覚えるメカニズム 三谷和司
-
リック・ウォレン牧師、十字架にまつわるSNS上の政治的投稿を削除し謝罪
-
鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』 牧師の息子が書いた芥川賞受賞作
-
レント初日の「灰の水曜日」 ドライブスルーで灰を授ける教会も
-
良い心配と悪い心配 菅野直基