マジックで福音のメッセージを伝えたい―腹話術を演じる妻・幸子さんと共に、教会や幼稚園を中心に活動中のマジック伝道師、カイク加藤さん(本名・加藤信哉、ゴスペル・タラント企画代表)が28日、東京都葛飾区立南綾瀬小学校(校長:志田春一)の学校公開でゲストティーチャーとして招かれ、授業「マジックを楽しもう」を行った。保護者10人ほどが見守る中、約20人の児童にマジックを教えた。
同小に招かれたのは今回が2回目。この日は、加藤さんが理事を務める日本子ども文化学会(会長:飯口進)の活動として、小学3年生の児童にマジックを指導した。
風船の中からワインを出したり、ハトを白いシルクの中から出すマジックを演じた後、小説「星の王子さま」から「本当に大切なものは目に見えない」という言葉を紹介し、「今日は目に見えないマジックの種を教えます」と加藤さん。聖書の言葉「私たちは、目に見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです」(2コリント4:18)から、目に見えない世界が働いているから生きることが出来るのだと、「目に見えない世界」の大切さを児童に教えていた。
子ども達は鉛筆や紙コップを使った簡単なマジックを教わり、授業の終わりにみなの前でその成果を披露。最後には担任教師も加わり、みなが一つになってマジックを楽しんでいた。
加藤さんは、日本こども文化学会を通して約5年前から小学校の児童にマジックを教えている。現在は都内の小学校を年3回ほど訪問し、児童たちにマジックと共に「言葉の大切さ」など毎回ささやかなメッセージを伝えている。