ゴスペル・タラント企画(東京都葛飾区、加藤信哉代表)が毎年開催している、様々なゲストが出演する伝道イベント「グッド・ハッピー・タイム」が15日、東京都千代田区のYMCAアジア青少年センターで開催された。今年は第10回目の記念の開催で、武蔵野音大教授のトランペット演奏者、戸部豊氏がスペシャルゲストとして参加。音楽や腹話術、マジックのほか、タンバリン・ダンスから日本舞踊まで、さまざまなゲストがそれぞれのタラント(才能)を生かして福音を伝えた。
様々なゲストを招き、色々なかたちで楽しく福音を伝えようと開催されてきたグッド・ハッピー・タイムにはこれまで、双子姉妹の人気デュオ「たまりの」や、クリスチャン写真家の森本二太郎さんらがスペシャルゲストとして参加。タンバリン・ダンスチーム「マイティーリバー」によるダンスや加藤幸子&キラちゃんによる腹話術、ゴスペルマジック伝道者「カイク加藤」として活躍する加藤氏のマジックなど、毎年様々なタラントを用いて福音を伝えてきた。
今年は第10回目と節目の年であることから、スペシャルゲストには東京交響楽団や日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団の首席奏者を歴任し、日本初のトランペットリサイタルを開催するなど活躍するトランペット演奏者の戸部豊氏を招いた。また、日本の伝統芸能を用いて福音を伝えたいと、若柳寿賀哉(中島敦子)さんによる日本舞踊も初めての試みとして取り入れた。
当日は、「タンバリンと踊りをもって神をほめたたえよ」(詩篇150:4)の御言葉に従って賛美するマイティーリバーのダンスで始まり、キャリア30年余りにもなるベテラン腹話術師、加藤幸子さんとキラちゃんが出演。ことわざ「朱に交われば赤くなる」を用いて、「酒に交われば赤くなる?違うよね」、「主に交われば赤くなる」「主イエス様と交わりを持てば、聖霊の炎で心が赤くなる」などと伝えた。
一方、加藤氏は「マジックを通して目に見えない大切な世界について教えたいのです」と語り、3本の長さの違うひもを同じ長さにしたり、一本のひもにしながら、「つい人と比べてしまうが、神様から皆は同じく等しく愛されている」「皆が手を結んで一つにれる」と、一つ一つに福音のメッセージが込められたマジックを行った。グラスに入った水の色を変える マジックでは、「イエス様の御言葉が入ることで人生が変わるようになった」と、カナンの婚礼で水をぶどう酒に変えたイエスの奇跡からメッセージを伝えた。
3歳のころから日本舞踊を習い始めたという若柳寿賀哉さんは、「アメージング・グレース」の曲に合わせながら、踊りを披露。日本にキリスト教が伝える以前から日本にあった伝統芸能を用いて、主への賛美を表現した。
戸部氏はファミリーコンサートとして家族4人と出演し、トランペットを用いた定番曲「トランペット吹きの子守唄」のほか、トラップ・ファミリー合唱団で知られるマリア−ゲオルク・フォン・トラップ一家の自叙伝をミュージカルにした「サウンド・オブ・ミュージック」をトランペット、ピアノ、歌で演出。信仰を持ちまた歌が好きだったマリアがトラップ家に来て子どもたちの心が開かれるようになり、紆余曲折たどりながらも歌いつつ希望を持って歩むトラップ一家を表現した。
音楽からダンス、腹話術、マジックまで様々な催しが行われるグッド・ハッピー・タイムには、子どもからお年よりまで幅広い年代が参加。参加者からは、「サウンド・オブ・ミュージックの歌を聞いて心から慰められ、涙が溢れました」「暖かなぬくもりを感じる集会でした」などの声が寄せられた。
主催したゴスペル・タラント企画は今回開催したグッド・ハッピー・タイムのほか、教会や幼稚園などでマジックや腹話術を用いて福音を伝える働きをしており、1年に30回ほどの公演を行う。5年前からは、このような働き取り入れたい、学びたいとの声から、クリスチャンを中心としたマジック教室「エリ・マジック・ワールド」を開設、ゴスペル・マジックの指導も行っている。