マジックや腹話術、クラウンなど様々なタラントを生かして、楽しく、わかりやすく福音を伝えたいとの思いで始まった「ゴスペル・タラント企画」。現在、同企画の代表をつとめゴスペルマジック伝道師として活躍中のカイク加藤(本名・加藤信哉)さんと、腹話術キャリア28年の妻・幸子さんが、教会や幼稚園、小学校を中心に神から頂いたタラントを用いて活動している。
同企画は、加藤さんがまだ神学生でこれからの道を祈り思案しているなか、マジック伝道をしている牧師に出会ったことが大きなきっかけ。妻・幸子さんは、牧師・腹話術師として名高い春風イチロー(本名・野田市朗)師に師事し、すでに教会等でいのちの大切さをテーマとしながら腹話術の活動を始めていたことも追い風となり、99年に始まった。
「さて、皆様もご存知の通り、現在、日本の人口は減少傾向にあります。そして、2050年には国民の3人に1人が65歳以上の高齢者になると言われております。また、7年連続で3万人以上の自殺者が出、殺人事件、人工中絶など、毎年都市1つの人口が失われるほどだと言われています。」と加藤さん。「このような日本において、これからの時代を背負う子ども達に私たち(クリスチャン)は、“なに”を残していけばよいのでしょうか・・・。そんな思いでゴスペル・タラント企画は99年より、夢と希望を与えると同時に、大きな喜びを多くの人にわかりやすく伝えるために、腹話術、クラウン・マジック等を中心にショーを行っています。」と加藤さんは同企画を始めた動機を語る。
現在は主要なもので年に30回ほど招かれ、公演を行う。また年に一度、様々なゲストを招いて、様々な形で福音を表し伝えようと「グッド・ハッピー・タイム」も主催している。昨年は、双子姉妹の人気デュオ「たまりの」も参加した。今年は9月17日に予定されている。03年からは、クリスチャンを中心としたマジック教室「エリ・マジック・ワールド」も始め、現在、会長として活動中。
加藤さんの芸名「カイク」はギリシャ語で喜びを意味する「カイテ」の『カイ』と「マジック」の『ク』をつなげたもの。ヨハネ4章で、イエスに出会いその喜びを街の人々に伝えたサマリアの女のように、「感激したことをただ伝えたいのです」と加藤さん。福音という喜びの知らせを、自身が得意とするマジックを通して伝えたいと熱意を語ってくれた。
4月には愛知県の堺福音教会チャペル・犬山(吉田昭子姉・肝付房子姉)に招かれ公演を行った。マジックと腹話術を通し、伝えられた福音のメッセージで、同教会に始めて来た子ども達8名が神様を信じたいと告白、祈りの時をもった。
また、群馬県高崎市の単立・恵みキリスト教会(藤原幸生牧師)には活動を始めたときから毎年招かれており、今月9日には「春の子ども集会」で9回目となる公演を行う。同じく今月24日には日本基督教団・牛込払方町教会(新宿区払方町、山本信義牧師)での公演も予定されている。
日本子ども文化学会(会長:飯口進)の理事もつとめるカイクさんは、今月末には都内の小学校でもゲストティーチャーとしてマジックを演じ、子ども達にマジックの指導を行う。クリスチャンではない子どもたちに、マジックを通して見えない世界、愛のメッセージを伝える大切な機会だ。
地元FMラジオ局でも取り上げられ、活動を紹介。簡単なマジックを演じながら、「マジックと共にいのちの尊さとか、言葉の大切さ、希望や喜びを与えることが私のマジックです」と説明。ただマジックを見て楽しんでもらうだけではなく、マジックにそのような意味をのせて発信していることを伝え、「招かれれば全国各地どこまでも、地の果てまでも行きます」と語る。
ゴスペル・タラント企画への問い合わせは、電話・FAX(03・5699・8583)まで。