記事一覧
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わが人生と味の道(16)四川料理について 荘明義
四川料理とは、陳建民先生が黄昌泉先生と共に1952年頃に日本に紹介した中国料理です。味が複雑で、いろいろな香辛料やジャンを使い分けることを特徴としたものです。これまでに日本に中国料理というものは確かにありましたが、広東料理が最初に入ってきたと聞いています。
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わが人生と味の道(15)料理学校の講師、そしてテレビ出演 荘明義
20歳を迎えたその年には、大きな変化がありました。陳建民先生が、恵比寿に「中国料理学院」を設立する計画を公にしたのです。「自分たちが日本に来て生活ができる。そして家族が生きていける。――これもみんな日本人のお陰ではないか。私は今、その恩返しをしたいと思うのだよ」。先生はこう語りました。
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わが人生と味の道(14)その後の信仰生活 荘明義
ところで、キリスト教と出会った私のその後の信仰生活はどうだったでしょう。14歳でコックの修業に入った頃、両親の勧めに従い、姉や弟と共にお茶の水にある華人の教会に通うようになったことはすでに述べました。
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わが人生と味の道(13)漢方との出会い 荘明義
私が重慶飯店の料理長となった17歳の頃は、ぱっと世界が開けたように色々な出会いというものがありました。その一つをお話いたしましょう。私はコックになったときから、元々体が弱かったために色々と病気をしました。
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わが人生と味の道(12)舌をもって、味づくりをする 荘明義
私が「味づくり」ということに関心を持ち、その勉強を始めたのは、14歳でコックの見習いを始めたときでした。朝店に入ると、野菜の下ごしらえ、包丁を研ぐこと、そして皿洗いなどの仕事が待っていました。
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わが人生と味の道(11)17歳の料理長 荘明義
ある日、横浜にある重慶飯店というレストランから、そこの料理長が虫垂炎(俗に言う盲腸)で入院してしまったという連絡が入りました。そして、料理長がよくなるまでしばらくの間コックを貸してほしいと言ってきたのです。
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わが人生と味の道(10)新しい店に派遣される 荘明義
少しずつコックの修業生活に慣れてくるにつれて、つらいことより面白く楽しいことのほうが多くなってきました。先輩コックの中にはもちろん意地の悪い人や乱暴な口のきき方をする人もいましたが、それ以上に親切な人も多くいることに気付いたことは大きな進歩でした。
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わが人生と味の道(9)福音の光② 荘明義
ちょうどこの頃、私もつらい見習いコックとしての修業をしていて、いつ辞めようかと思い悩み、夢も希望もない毎日を送っている時でした。私は姉や弟と一緒に両親に連れられて毎週教会に通いました。
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わが人生と味の道(8)福音の光① 荘明義
私が辛い修業の真最中、鍋、釜磨きや皿洗いに奮闘していた頃、両親はある事情からキリスト教を信じるようになり教会に通い始めていました。そしてある日曜日に、私と姉と弟も両親に連れられて初めて教会に行くことになりました。
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わが人生と味の道(7)料理修業の道へ② 荘明義
それから、何くそと歯を食いしばって、また鍋磨き、釜磨き、そして皿洗いに励みました。また、雑用を言いつけられても嫌な顔をせずにできるだけ手早くやるようにしました。
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わが人生と味の道(6)料理修業の道へ① 荘明義
思えば、私は14歳にして料理修業という今まで望んだことも、想像したこともないような道に入ることになったのでした。見習いだから、給料はそれほどもらえたわけではありません。初め、1カ月の給料は3千円でした。
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わが人生と味の道(5)卑屈な少年 荘明義
やがて父親が、不安定ながらも何とか職を得たので、また私たち家族は一緒に暮らすことができるようになりました。私もその年の春には小学校に通い始めたのですが、ここもまた戸惑うことの多い世界でした。
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わが人生と味の道(4)心中を止めた神の手② 荘明義
「痛い! 痛いよう!」。けたたましい弟の泣き声がしました。公園には芝生が植えてあり、人が中に入れないように竹の柵でぐるりと囲われていました。
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わが人生と味の道(3)心中を止めた神の手① 荘明義
こうして一年ばかりたち、私は6歳になりました。相変わらず家族の生活は苦しく、食うや食わずの毎日でした。借金の返済のめども立たず、子どもたちに満足な食事も、きちんとした身なりもさせてやれないということは、両親の心を絶望でいっぱいにしたようです。
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わが人生と味の道(2)人生の幕あきは、悲しみと苦難② 荘明義
こうして私たちは、末の弟を中国に残したまま日本に渡り、生活することになりました。父は中国で地位もあり、財産もあったので、日本に来てもかなり裕福な生活をしていました。
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わが人生と味の道(1)人生の幕あきは、悲しみと苦難① 荘明義
私は1944年、中国の貴州省で生まれました。父親は北京、母親は上海出身と聞いています。学問もあり、地位もあった父は、美しい女性と結婚しました。
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