ムーイ氏は、マレーシア出身。生後まもなく親に捨てられて孤児院で育った。米国の神学校を卒業して牧師となり、マレーシアで神学校を設立した。神学校は、瞬く間に東南アジア5カ国へと拡大し、毎年500人以上の卒業生を世界各国に送り出している。度々来日しており、東京での集会は今回が8回目だ。
講演でムーイ氏は、イエスがラザロの死を悲しむ人々を前に「涙を流された」(ヨハネ11・35)との聖句を強調し、「(神は)弱い私たちに心を寄せてくださる。私たちの必要を知っておられる」と説いた。また、重い皮膚病を患っている人を見て、イエスが深くあわれみ、「わたしの心だ。きよくなれ」(マルコ1・41)と言われたことを強調し、「聖書の御言葉は決して消えることはありません。その御言葉は今日でも効力がある。あなたが癒やされるのは神の御心です」と迫った。
ムーイ氏は、「神は、あなたが神の愛を知ることを願っておられる」と語り、「自分には愛される理由がどこにも見当たらないのに、神は私たちを愛してくださる。あなたの祈りが神の力を制限することはない。あなたが考えている以上のことを神はあなたに成してくださる」と訴えた。
講演会は、28日と29日にも開かれる。両日ともに午後1時半と午後6時半の2回。参加費は全参加6000円、部分参加(1集会のみ)2500円。会場は、東京都新宿区谷砂原町1-1のルーテル市ヶ谷センター。問い合わせは、レイモンド・ムーイ師セミナー実行委員会(03・3561・0174)。