バチカン(ローマ教皇庁)広報部は18日、前教皇ヨハネ・パウロ2世の列福関連行事の日程を発表した。
列福とはカトリックで死後その徳と聖性を認められた信徒を「聖人」の前段階である「福者」に列するというもの。ヨハネ・パウロ2世は死後わずか6年。今回の列福は異例の速さと言える。
列福関連行事は以下のとおり。列福準備のための前晩の祈りを4月30日午後9時から同10時半までローマの大競技場跡チルコ・マッシモで開催。5月1日午前10時、列福式を教皇ベネディクト16世司式の下、サンピエトロ広場で開催。5月2日午前10時半、感謝のミサをサンピエトロ広場で開催。
また、列福式直後からヨハネ・パウロ2世の亡骸はサンピエトロ大聖堂の告白の祭壇前に安置され、すべての信徒は亡骸の崇敬を行うことができる。
この広報部の発表と合わせて教皇公邸管理部は、一部の悪徳業者がインターネットなどを通じて列福式の入場券を有料で販売している事態を受け、「列福式の参加に入場券は不要」であり、その他、教皇による一般謁見や儀式に参加するための入場券についても「常に無料」であることを強調し、注意を喚起した。