国際宣教団体ユース・ウィズ・ア・ミッション(以下YWAM)が17日、チャリティコンサート「ゴスペルクリスマス2005」を都内で開催した。コンサートの収益金は全て人道支援団体「あがぺ・インターナショナル」(ケン・ジョセフ代表)を通じて、北米南部を襲ったハリケーン・カトリーナやパキスタン地震の被災者に贈られる。約300人が集まった。
このコンサートはYWAMが毎年クリスマスの時期に開催するもので、今回が6度目。ゴスペルシンガーの塩谷達也さんがディレクターを務める。
塩谷さんが指導する、池袋コミュニティ・カレッジのゴスペルクワイア「ALL 4 ONE」のメンバー45人が、塩谷さんのリードに合わせて合唱を披露した。演奏は約一時間にわたり、最後に会場の全員が「きよしこの夜」を合唱し、コンサートの祝福をイエス・キリストに捧げた。
ゴスペル企画ミニストリー代表の波多康牧師が曲と曲の間で福音のメッセージを伝えた。同師は演奏曲の歴史的な背景を説明し、聖書と歌詞を引用して「十字架の上で全ての痛みと苦しみを経験して復活したイエスだけが、人々に救いの希望を与える」と話した。また「クリスマスの華やかな装飾は、皆さんを救いへ導く神のいざないの光」「イエスを信頼すれば、神があなたの人生を豊かなものへと変えます」と招きのメッセージを伝えた。
2人の日本人ゴスペルシンガー、Michiruと「Route of soul」ボーカルのDaisukeが演奏を披露。また両氏の参加する「あがぺ・インターナショナル」の活動を紹介した。
ディレクターの塩谷さんは「今年は、例年に比べて特に自然災害や戦争などの悲しいニュースが多かった。世界で苦しむ人々のために、豊かな日本から少しでも支援していきたい。クリスマスの平和と希望の世界に届けたい」とコンサートに込めた思いを語った。