【CJC=東京】この7月に手首を骨折した教皇ベネディクト十六世が記者団に、「主が私に堪え忍ぶことを教えようとした」と自らのけがについてジョークを飛ばした、とAFP通信が報じている。
教皇は17日、休暇のため訪れたアオスタで転倒して右手首を骨折。記者会見した28日も腕はギプスで固定されていた。ただ担当医によると経過は良好だという。
「私が転んだとき残念ながら守護天使がけがを防いでくれなかったのは、『上』からの思し召しに従ったためだろう」と教皇は記者団に語った。「主は私にもっと忍耐心と謙虚さを持つべきだと理解させ、もっと多くの時間を祈りと瞑想に捧げることを望んだのだろう」と語った教皇は、例年9月後半まで滞在する山荘があるカステルガンドルフォに向かった。