コモロ諸島では、バニラ、クローブ、プルメリア、ジャスミン、レモングラスなどのスパイスやハーブが栽培され、これらの香料が心地よい香りを醸し出すことから、「香水諸島」としても知られている。
マダガスカルとモザンビークの間に位置する4つの主要な島には、およそ100万人が住んでいる。そのうちの一つであるマヨット島は、フランスの海外領土であるため、多くのコモロ人がこの島を経由してフランスに渡ろうとするのだ。住民は何世代にもわたって劣悪な環境で暮らしてきたため、不安や紛争が生じている。これらコモロ諸島の住民は、ほぼ全員がイスラム教徒なのである。
サイードは、島で数少ないキリスト教徒の一人だ。彼の周囲と家族の中で、イエスを知っているのはほんの数人だけだ。彼は、コモロの人々が神の言葉を読み、信じる機会を得ることを望んでいる。彼は今、他の信者や宣教団体と共に、現地語での聖書翻訳に取り組んでいる。これにより、人々は母国語で神の言葉にアクセスできるようになる。この働きは、福音を広め、より深い信仰的つながりを可能にするために不可欠なのだ。
この協力関係の背後にある団結と献身は、素晴らしいものだ。先住民の信者と宣教団体は、それぞれのリソース、才能、情熱を持ち寄って、神の使命に共に奉仕しているのである。これらの力が結集して、いち早く現地語への聖書翻訳が完成に至るように祈ろう。少数派の信者が守られ、コモロ諸島の人々が、主イエスの福音によって救われるように祈っていただきたい。
■ コモロ諸島の宗教人口
イスラム 97・8%
プロテスタント 0・3%
カトリック 0・6%
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