英国国教会の首席聖職者であるカンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビーの退任日程が20日、発表された。ウェルビー大主教は、教会関係者の児童虐待を巡る対応で自身の責任を問う声が上がっていたことを受け、12日に辞意を表明していた。
カンタベリー大主教公邸のランベス宮殿が発表した声明(英語)によると、ウェルビー大主教は、教会暦で「顕現日(主の公現)」とされる来年1月6日までに職務を終える予定。それまでの期間、残っている一部の職務は行うものの、公の場での活動はほとんど行わないという。
また、カンタベリー大主教としての職務は、来年1月6日に次席聖職者の立場にあるヨーク大主教スティーブン・コットレルに引き継がれる。
一方、ウェルビー大主教が正式に職務を終える日は、英国王の諮問機関である枢密院との協議で決まるとし、詳細は後日発表するとしている。
カンタベリー大主教は英国国教会だけでなく、日本聖公会を含めた世界各国の聖公会でつくる「アングリカン・コミュニオン(全世界聖公会)」においても首席聖職者の立場にある。ウェルビー大主教は2013年1月に第105代カンタベリー大主教として就任していた。