関西学院大学などを運営する学校法人関西学院(村上一平理事長、兵庫県西宮市)は29日、現在院長を務める同大神学部教授の中道基夫氏(64)を再任したと発表した。17日に実施した院長選挙で中道氏を選出し、18日の理事会で任命した。2期目となり、任期は2025年4月1日から28年3月31日までの3年。
中道氏は1960年、兵庫県生まれ。関西学院大学神学部卒業、同大学院神学研究科修士課程(神学修士)、ドイツ・ハイデルベルク大学神学部(神学博士)修了。日本基督教団の正教師(牧師)で、神戸栄光教会、城之橋教会の牧会経験があり、93~99年にはドイツで同教団在外教師を務めた。
2000年関西学院大学神学部助手、01年同専任講師、04年同助教授・准教授、12年同教授。05~08年同大学長補佐、13~17年同大神学部副学部長、17~21年同部長、15~17年同大キリスト教と文化研究センター副長などを歴任。学外では13年から神戸YMCA理事長を務めている。専門は実践神学。
関西学院は、学校法人の定款に相当する「寄付行為」で、院長を「建学の精神に則り、キリスト教主義に基づく教育を推進するにあたり関西学院を統理する」と定めている。寄付行為によると、院長は同時に理事、評議員にも就く。