台湾東部沿岸で3日午前7時58分(日本時間同8時58分)ごろに発生したマグニチュード7・2の地震で、震源に近く、震度6強を観測した台湾東部・花蓮では、キリスト教書店「嗎哪(マナ)書房」が入居するビルが倒壊した。
マナ書房はビルの1階に入居しており、店舗は全壊した。一方、地震発生時はまだ開店前だったため、書店関係者に犠牲者は出ていないという。
マナ書房が入居するビルは大きく倒壊しており、今回の地震を伝えるテレビや新聞の報道でも大きく取り上げられている。
台湾のキリスト教メディア「基督教論壇報」(中国語)によると、マナ書房は花蓮では唯一のキリスト教書店。台湾基督長老教会北浜教会の長老である劉明足さんが36年にわたって経営してきた。書籍のオンライン販売を始めた後も、インターネットに苦手意識を持つ人々向けに、厳しい経営状況の中、実店舗での販売を続けてきた。
台湾当局によると、この地震による死傷者は4日午前までに、花蓮を中心に死者9人、負傷者1050人に上っている。これ以外にも連絡が取れない人が多くおり、犠牲者はさらに増える可能性がある。
また、余震も続いており、花蓮を中心に4日午前までに300回以上の余震が観測されている。