日本基督教団高砂教会の手束正昭(てづか・まさあき)元老牧師が8日午前3時30分、死去した。79歳だった。加齢に伴い心身の活力が低下する「フレイル(虚弱)」により、体調を崩していたという。同教会がホームページで発表した。
葬儀は同教会で、前夜式が11日午後6時半から、告別式が12日午前11時半から。喪主は妻の手束美智子さん。前夜式は教会員のみ参列可能で、告別式は教会員以外も参列可能。いずれも同教会の新谷和茂主任牧師が説教する。また、告別式のみユーチューブで限定配信される。なお、花料は辞退するとしている。
9日と10日は弔問日として、午前9時から午後5時まで、同教会1階和室で弔問を受け付ける。また、3月20日午後1時からは、同教会2階聖堂で「手束牧師召天記念礼拝」を行う。
弔電の送り先は、同教会(住所:〒676-0015 高砂市荒井町紙町1-34、電話:079・442・4854)。供花の申し込みは、イースター社(電話:0120・415・087、受付時間:午前9時~午後5時)が、11日午後5時まで受け付ける。
手束牧師は1944年、中国・上海生まれ。満州で父親と離別し、母親とも死別する中、奇跡的に日本に生還する。関西学院高等学部に入学し、キリスト教に触れ入信。関西学院大学神学部修士課程修了(神学修士)後、同大神学部助手を経て、高砂教会牧師に就任。
就任2年後の教会修養会で聖霊降臨の出来事に遭遇し、以後カリスマ的信仰に転進。教団内のカリスマ運動を推進する日本キリスト教団聖霊刷新協議会の立ち上げなどに尽力。同協議会顧問や日本民族総福音化運動協議会総裁などを歴任した。
教会修養会で経験した聖霊降臨の出来事については、2022年のペンテコステに本紙に寄せたメッセージや、著書『恩寵燦々〔さんさん〕と 聖霊論的自叙伝』で詳しく述べている。また、05年の本紙とのインタビューでは、聖霊刷新協議会の目的や発足の経緯について話している。
著書に、『キリスト教の第三の波―カリスマ運動とは何か』『日本宣教の突破口―醒(さ)めよ日本』『教会成長の勘所』『朝早く、主に叫べ―早天祈祷の意味と力』など多数。