最近、ワールド・ミッショナリー・プレス(WMP)は、オーストラリアからのキリスト教文献の要請が増加していることを目の当たりにしている。WMPは1991年からオーストラリアで活動しているが、ここ5〜8年の間に、より多様な人々や言語を対象とした文献の依頼が増えたという。WMPのヘレン・ウィリアムズ氏によると、2023年度には約12万点の文献をオーストラリアに送ったという。驚くべきことに、WMPは文献を10ポンド(約4・54キロ)の箱に入れてオーストラリア全土に送り、そのほとんどが個人宛てだったというのだ。
WMPは、自分たちが送った文献がどのように使われたかを好んで聞く。ある朝、オーストラリアの男性からメールが来て、何が欲しいか尋ねると、彼は旅をしている最中だという。彼は「WMPの小冊子は、主に中国人のために使っています。それから、パンジャブ語を話すシーク教徒や、ベトナム移民、その他のアジア人、アラビア語を話す人たちにも時々使っていますね」とメールで答え、簡体字(かんたいじ)の中国語とベトナム語の資料を注文したそうだ。
別のミニストリーは、英語、ペルシャ語、ダリー語、アムハラ語、ティグリンガ語、アラビア語、簡体字中国語の言語の小冊子を注文したばかりだ。その冊子は、在豪のイラン、アフガニスタン、エチオピア、中国などの人々に届けることができる。福音が届けられている人々のグループが、これほどまでに多様であることは称賛に値する。WMPが提供する小冊子は、このミニストリーの活動にとって極めて重要なのである。
マリオというパートナーはWMPにこう語った。「2006年、ある人からWMPの小冊子をもらい、私の人生に大きな影響を与えました。鏡のような神の御言葉を通して映し出される自分の姿を見て、私は救いと解放を主に呼び求めました。今では、個人的に主を知らない家族や友人にもこの小冊子を使っています」
オーストラリアで小冊子を注文するのは、組織や団体もあるが、その多くがマリオのような個人である。ウィリアムズ氏によると「ここ1、2年、私たちから文献を受け取っている団体があり、彼らはブックフェアを開催しています。彼らはその様子の写真も送ってくれます。これは明らかにアラビア語を話す人々に手を差し伸べるミニストリーで、ブックフェアでは私たちの文献を使っているのです」。
ウィリアムズ氏は、彼らの小冊子やトラクトを通して励まされる人々、救われる人々がたくさん起こされるように祈ってほしいと言う。また彼女は「もう少し規模を拡大し、配布場所を一元化して、より簡単に入手できるようにしたいです。私たちのために祈ってくださるなら、それは一つのテーマでしょう。しかしどうか彼らのために、主が彼らに素晴らしい機会を与え、彼らが出会う全ての人に多くの言語で御言葉を伝えることができるように、そしてそれを収穫する大きな喜びを彼らに与えてくださるように祈ってください」と求めた。
トラクトや小冊子の要請が急増しているオーストラリアで、それらの種が豊かに芽を出し、大きな救霊につながるように祈っていただきたい。
■ オーストラリアの宗教人口
プロテスタント 12・6%
カトリック 25・0%
イスラム 2・5%
無神論者 23・2%
◇