パキスタン北部の特に不安定な地域にあるモスクのスピーカーから、なんと聖書が放送されるという驚くべきことが起きた。もちろん神に不可能なことなどない。
パキスタン北部のアフガニスタン難民の村では、部族長の息子がちょっとしたトラブルメーカーとして知られていた。しかし、やがてこの少年の反抗的な態度は和らいでいった。彼は周りの人々に尊敬と優しさを示すようになり、トラブルを起こすことも少なくなっていったのだ。
父親が息子に、何がお前を変えたのかと尋ねると、少年は、キー・フォー・キッズのストーリーテラーをもらって聞いていたことを話した。ストーリーテラーとは、音声聖書とキー・フォー・キッズのディボーションが入ったソーラー電源で動くMP3プレーヤーである。宣教団体からこれをもらって日常的に聞いていた少年は部族長の父親に、自分はイエスを信じていることを告げたのだ。
これに対して父親の部族長は言った。「これで息子の心がこんなにも変わるのなら、この村には、息子を変えたのと同じものがもっと多く必要だ」。それで約200個のストーリーテラーが届けられたのだ。そしてなんとこれによって子どもたちが変えられていったのである。
部族長は、村の中で起こっていることにとても驚き、イスラム教の礼拝の呼びかけに合わせて、モスクのスピーカーからキー・フォー・キッズの音声を流すことにしたのだ。
通常のイスラム社会では、イエスへの回心は苛烈な迫害につながるが、このケースでは、村人の長である部族長が非常に素直な人物だったために、そこに神の恵みが及んだのだ。まれなケースだが、このようなことも起きることに大きな希望を寄せたい。
イスラム教徒も愛しておられる神が彼らの間で、この終末時代、なお一層力強く働かれるよう祈っていただきたい。
■ パキスタンの宗教人口
イスラム 95・8%
プロテスタント 1・8%
カトリック 0・8%
ヒンズー 1・8%
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