東京基督教大学(TCU、千葉県印西市)は21日、原則として学生に寮生活を義務付ける全寮制を変更し、今後は通学生を積極的に受け入れることを、ホームページで発表した。
5日の教授会で決定した。これまでも、健康上の理由や年齢、家庭の事情など、特別な事情のある学生は通学が認められてきたが、今後は特別な事情がなくても通学が可能となる。
全寮制は1990年の創設以来、TCUの伝統だった。TCUの寮教育に関するページでは、「全寮制のTCUでは、寮はただの生活の場ではありません。聖書の御言葉と教室での学びを実践するところ、社会人として、またクリスチャンとしての生活の基本を身に付けるところ」と紹介している。
今後も、寮教育を重視する方針に変わりはない。その一方で、学生が多様化し、特にコロナ禍以降は入寮に対する懸念の声が増えてきたことから、全寮制を理由に入学を諦める人を出さないため、通学生を積極的に受け入れていくことに決めたという。