国際基督教大学(ICU)名誉教授で新約聖書学者の永田竹司(ながた・たけし)氏が4日、死去した。75歳だった。葬儀は親近者のみで執り行った。ICUが14日、ホームページで発表した。
1947年愛知県生まれ。70年東京キリスト教短期大学(現・東京基督教大学)神学専攻科卒業。74年米ゴードン・コンウェル神学校(M.Div.)、81年米プリンストン神学(Th.M.、Ph.D.)修了。
ICUには80年、人文科学科非常勤講師(新約聖書学)、ICU教会牧師補佐として着任。以降、86年同助教授、91年同準教授、98年同教授、2008年アーツ・サイエンス学科教授として、宗教学・新約聖書学を教えた。01年大学院副部長、キリスト教と文化研究所所長。02年宗務部長、ICU教会主任牧師。13年退職後、名誉教授。
著書に『見えない希望のもとで』、共著に『新共同訳 新約聖書略解』『新版 総説新約聖書』『聖書学用語辞典』、訳書に『新しい新約聖書概説(下)』『新約聖書の釈義』ほか。
日本新約学会専務理事、日本新約学会理事などを歴任。本紙名誉編集長の宮村武夫著作刊行委員会・編集実務委員会の編集委員長も務めた。