このようなテーマで率直に情報を発信すると、周囲から危険視され、SNS上では厚生労働省のコメントが入る妙な時代ですが、今回、勇気をもって誠実に発信したいと思います。
私は、感染症の専門家ではありませんが、前職(研究開発職)では、膨大な実験データの解析を主な業務にしていましたので、日頃の習慣から、コロナウイルス感染症に関するデータを注意深く読み込んでいました。厚生労働省のデータから、日本のコロナ禍を率直に説明します。
コロナウイルスによる被害は非常に少ない
まず、PCR検査人数/日の推移をグラフで示します。この3年を通し、検査人数は徐々に増え、現在では1日当たり40万人を超える検査能力があるそうです。症状のある人はもちろん、さまざまな機会に多くの人が検査を受けるようになりました。
次に、感染者数ですが、これはPCR検査の陽性者数/日を示し、症状のない人や軽症の人も含まれています。今年に入って急増していますが、検査対象や検査人数の影響も受けますので、直ちに感染の拡大を示しているとはいえません。感染者数推移を正確に示すには、無作為に選んだ同じ人数の検査を継続し、結果の推移を見極める必要があります。
次に、人工呼吸器などを必要とする重傷者数/日を示します。感染の波をしっかりと捉え、感染の被害を比較的正確に伝えているように思います。数値が示す通り、感染者数と比較すると、全体的にコロナによる重症者数は非常に少なく、今年になってさらに減っています。
死亡者数/日の推移にも感染の波が現れています。減少している重症者数の傾向と一致せず、増加しているPCR検査人数の傾向に似ています。少ない重症者数の割には死亡者数が多く、地域によっては、死亡者数が重症者数を上回ることがあるそうです。
この原因は、ここに示す死亡者数がコロナの症状で亡くなった人だけでなく、PCR検査の陽性反応が出た人で、他の要因で死亡した人も含まれるためだと予想されます。現在、コロナと関係のない患者でも、病院に入院する際、PCR検査を求められていますので、コロナの死亡者数が増えることにつながるのでしょう。
従って、今年顕著に見られる死亡者数の増加も、PCR検査人数の増加が原因と予想されます。実際にコロナの症状が悪化して亡くなった人数(真の死亡者数)や、コロナが引き金になって死亡した人数(関連死亡者数)は公表されていません。
コロナ禍は本当に「禍(わざわい)」なのか
厚生労働省の公表する膨大なデータから、代表的な4つを読み込んだだけですが、コロナウイルスによる被害の少なさが分かると思います。日本では風邪をこじらせて肺炎で亡くなる人が1日当たり平均300人ほどいますので、世間で騒がれなければ、全く被害に気付かず、この3年近く平穏に過ごしていたことになります。
もちろん、多くの人が感染症対策を取ったことで、さまざまな生活スタイルの変化がもたらされたように思います。しかし、日本においては、データで示される重症者数や死亡者数を見る限り、コロナ禍は本当に「禍(わざわい)」というほどのものなのか、疑問です。
一体なぜこれだけの被害で、今のような状況が継続しているのか、大変不思議なことですが、よく似たことは他にも数多くあるように思います。
利権が絡むと情報の正確さは失われる
世の中には陰謀論を唱える人もいますが、利権の絡む情報には陰謀などの必要はなく、多くの人がおのずと関わるようになり、お互いの利権に見合う情報操作が容易に進みます。恐らくマスコミから流れる情報の中にも、そのようなものが含まれているでしょう。
それらの情報をうのみにすると、多くの人が誤った判断に至ってしまい、誤った情報が常識になっていきます。常識に反する言動は、たとえ正しい情報に基づくものでも、大きな制限を受けます。コロナ禍はその典型になるのではないかと、危惧しています。
今回ご紹介した4つのデータは、誰でも容易に見られる情報ですから、各人が自分の目で確認し、よく考えてコロナウイルスによる被害の実態を判断していただきたいと思います。
コロナ禍に絡む利権は多くの分野にわたっていますが、特にワクチンに関わる利権が大きいと予想され、注意が必要です。ワクチンに関する被害について、厚生労働省は因果関係を認めていませんが、気がかりな点がないわけではありません。
ワクチンの信頼性については言及を避けますが、日本においては上記のデータが示す通り、そもそもコロナウイルスによる被害が少ないのですから、利権が絡む問題であることも考慮しつつ、ワクチン接種については、慎重に考えることをお勧めします。
だれも二人の主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛することになるか、一方を重んじて他方を軽んじることになります。あなたがたは神と富とに仕えることはできません。(マタイの福音書6章24節)
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