日本基督教団は、東京・池袋のホテルメトロポリタンを会場に開催している第42回教団総会(27~29日)で、議長選と副議長選を行い、新議長に雲然(くもしかり)俊美氏(秋田桜教会牧師)、新副議長に藤盛勇紀氏(富士見町教会牧師)を選出した。書記は慣例に従い、新議長と新副議長が推薦。指名された黒田若雄氏(高知教会牧師)が承認された。同教団が公式サイトで総会速報として伝えた。
雲然氏はこれまで書記を5期12年務めており、同じく議長を5期12年務めた石橋秀雄氏(越谷教会牧師)の後任となる。藤盛、黒田の両氏は今回が初の三役就任。
総会速報第1報によると、議長選は1日目の27日夜に行われ、雲然氏は有効投票338票中185票を獲得。138票だった副議長の久世そらち氏(札幌北部教会牧師)を上回り、過半数を超えていたことから1回目の投票で当選を果たした。雲然氏は、これまで長期にわたり重責を担ってきたとして石橋氏に感謝を示した上で、「知恵も力も経験もない者だが、主の召しと信じ謹んでお受けする」とあいさつ。沖縄教区については「心痛めており、祈り、課題とする」とし、地方の小規模教会については「教団の豊かさであると信じ、その立ち位置からぶれずに努めたい」と語った。
総会速報第2報によると、副議長選も27日夜に行われたが、開票結果は28日に確定。有効投票336票中、上位2人の藤盛氏が168票、久世氏が148票で、いずれも過半数を超えなかったことから決選投票となった。決選投票は有効投票340票中、藤盛氏が182票、久世氏が150票で、藤盛氏が当選を果たした。藤盛氏は「議長と同じ方向でしっかりと議長を支え、教団にお仕えしたい」とコメント。黒田氏は「30数年四国の教会に仕え、他の教区を知らぬ者であるが、四国教区の信徒の前向きな信仰に支えられている。力のない者である故にお祈りをお願いしたい」と語った。
第42回教団総会は当初、2020年の開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響により2年延期された。教団総会の開催は18年以来4年ぶり。主題は「礼拝から愛のわざへ―試練の中での日本伝道の推進―」で、総会速報第1報によると、議員総数400人中335人が出席して行われている。