カトリック東京大司教区は5日、大規模災害時に施設の一部などを提供する協定を警視庁大塚警察署と締結した。大司教区のホームページで6日、発表した。
発表によると、協定では、大規模災害時に大塚警察署(東京都文京区音羽2丁目)の庁舎や施設が倒壊するなどして使用不能となった場合、東京カテドラル聖マリア大聖堂(関口教会、同区関口3丁目)の敷地内にある関口会館の1階と地下1階の一部、また「ルルドの洞窟」前の駐車場を、活動拠点として無償貸与することを定めている。災害時以外の貸与はないという。
東京大司教区は協定締結について、ローマ教皇フランシスコが2019年に訪日した際などに語った言葉「教会は野戦病院であれ」を引き合いに出し、「社会の中で『すべてのいのちを守る』教会であることを目指したいと思います」としている。