2018年2月、ナイジェリア北部ヨベ州にある科学技術学校から110人の女生徒と共に誘拐され、ただ一人信仰の放棄を拒み、解放されなかったキリスト者の少女レア・シャリブ姉妹(当時14歳)のことは、この課題で幾度も取り上げたが、誘拐事件発生から4年近くを経る今、彼女が生きていると信頼できる有力な情報が入ってきた。
早くからレアの家族を支え、レアの解放運動を主導しているギデオン・パラマラム牧師がオープンドアーズに語ったところによると、彼は3つの情報源から、レアがまだ生きていることを確認したという。
保安上の理由から詳細を明かすことができないものの、情報源の一つは、最近ボコ・ハラムから解放された女性で、彼女は実際レアに会っており、彼女の証言からレアの生存が確認されたのだ。また、レアが誘拐された9日後に誘拐された、国際赤十字所属看護師で、同じくキリスト者であるアリス・ナッダ姉妹(同僚の2人の看護師は殺害された)の生存も確認されている。
また、これは無理もないのだが、2人はムスリムに強制改宗させられてしまったようだ。しかし、私たちは神に感謝すべきだろう。これまでも幾度となくレア殺害の情報が流れたが、ここにきて彼女らの生存の確度は高くなる一方なのだ。
彼女たちボコハラムに誘拐され、奴隷とされてしまったキリスト者姉妹らのための、世界中で積まれている祈りは、確かに天に届いている。主は生きておられる。希望は決して失望に終わらない。今しばらく忍耐をもって、レアたちの解放のために祈ろう。
また敵意さえを打ち砕く神の愛が、ボコハラムら過激派ムスリムにも届き、彼らが劇的に回心するよう祈っていただきたい。
■ ナイジェリアの宗教人口
イスラム 45・1%
プロテスタント 37・1%
カトリック 12・1%
土着の宗教 3・3%