北アフリカおよび中東のイスラム教国を席巻した民主化運動「アラブの春」は、2011年にチュニジアで火の手が上がった。不当な扱いに対する抗議として焼身自殺をした物売りの若者の悲痛の訴えが、当時、SNSを通じて民衆の間で広がり、正義を求める群衆の声は、ついに政権を転覆させるまでに至った。
同様の動きが周辺アラブ国にも飛び火した。政権打倒の結果、新憲法は非常に進歩的なものとなったが、チュニジア国内には、高い失業率やぜい弱な経済などのさまざまな課題がある。
国民のほとんどがイスラム教徒の国で、大多数がムスリムの伝統に縛られているため、伝道は決して簡単ではないが、若者を中心に福音に心を開く者もある。チュニジアの古都カルタゴは、教会教父らに縁がある都市だ。
チュニジアの福音化のために祈っていただきたい。
■ チュニジアの宗教人口
イスラム 99・4%
プロテスタント 0・02%
カトリック 0・2%
正教会関係 0・01%