2月1日ルーマニア北部の町スチャヴァにあるルーマニア正教の教会で、生後6週間の新生児に全浸礼で洗礼を授けていたところ、なんと赤子の心肺が停止し死亡するという痛ましい事故が発生し、物議を醸している。
教師のウラジミール・デュミトル氏は、危険のない洗礼の様式に変更するよう求めるオンライン嘆願を募り、ある日曜日だけで6万4千もの署名を集めた。同氏はこの伝統には残虐性が含まれており、廃止すべきだと主張している。
主張は洗礼儀式自体の廃止を求めているのではなく、危険のないものに変更するよう求めている。儀式は赤子を頭から3回水に浸す。ルーマニア正教会の広報担当者は、全浸する代わりに、赤ちゃんの上に聖水を振りかけることができることを示唆した。
新生を重んじるわれわれのような福音主義的観点からいえば、幼児洗礼によっては、人は決して新しく生まれないし、義とされるわけでもない。聖書はあくまでも「人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです」(ロマ10:10)と語る。
ルーマニア正教が、人を救う真の聖書的福音に立ち返り、宣教が進むよう祈っていただきたい。
■ ルーマニアの宗教人口
正教会関係 87・1%
プロテスタント 7・5%
カトリック 5・3%
ユダヤ教 0・03%
イスラム 0・6%