野党指導者が、ハイチの現大統領のジョブネル・モイーズ氏に辞任を求める中、ハイチは全国的な抗議行動に備えている。大統領の任期はすでに終わっているが、前回の選挙の混乱により当初就任できなかったために、もう1年の任期は残っていると彼は主張している。大統領は在職中、横領と詐欺で告発されている。
慢性的な貧困と災害によってハイチの治安は極度に悪化しており、身代金や食糧を要求するために誘拐事件が多発している。これには10代の若者までが犯行に及んでおり、その深刻さは想像を絶する。
通りでは5歳くらいの子どもまでが物乞いをしている。この惨状を打開するためにもハイチ政治の立て直しは急務なのだろう。
それとは対照的に、現場で汗をかくキリスト教関連団体は奮闘している。米NGOのコンパッション・インターナショナル(CI)は、地元の350教会と協力して、12万5千人以上の子どもと若者に希望をもたらした。彼らは、子どもの後援から少額ローンまで、最も貧しいハイチ人の生計を回復するための22のプログラムを実行している。
CIは、単に事業を営んでいるだけではなく、家族を養い、他の人にも仕事を提供しているのだ。
道は困難に見えるが、これら福音に仕える人々の地道な活動が実を結び、宣教と救霊が進むことによってハイチ社会が変えられるように祈っていただきたい。
■ ハイチの宗教人口
カトリック 69・3%
プロテスタント 18・7%
イスラム 0・05%
土着宗教 2・8%