コロナ禍で在宅時間が増大しているのに伴い、日本聖書協会の古本募金を利用する人が急増している。2015年の春から受付を開始し、寄付額は年間10〜20万円を推移していたが、今月年度末を迎える今期の寄付額は45万円超に達する見込みだ。
古本募金は、支援者から寄せられた古本やDVDなどを、提携する古本業者が受け取って査定し、その金額が寄付される仕組み。マッチング献金として、1件につき100円が古本業者からも寄付される。値段がつかなかった場合も、福祉施設やチャリティーマーケットでリユースするなど有効活用される。
5月から案内を増やし、物流に配慮して緊急事態宣言解除後の利用を呼び掛けたところ、6月以降に利用者が急増した。使途は「海外への聖書支援」「手話訳聖書支援」「点字聖書の製作費支援」などから選べるが、大部分は指定がなく、主に海外への聖書支援に充てられている。
募金部主任の高橋章子さんは、「査定額が低いときには、本を大切にされてきた思いに対して申し訳なく思いますが、1件で10万円を超える寄付を頂くこともあり、大変ありがたく、感謝しております。古書以外でも、CDやDVDなど献品をお受けできるものがありますので、ぜひ多くの方にご利用いただければ」と話している。古本募金の申し込み・問い合わせはこちら。