2018年末に出版された「聖書協会共同訳」の点字聖書がこのほど全冊完成した。完成したのは、旧約26冊、新約8冊、旧約続編6冊の計40冊。昨年5月から毎月数冊ずつのペースで発行し、今年5月に旧約続編の6冊が完成したことで出そろった。発行する日本聖書協会によると、昨年5月から順次販売を始め、これまでに計200冊程度の注文が入っている。
点字聖書は、旧約続編を含め旧新約全40冊すべてそろえると、製作費が約7万6千円となり、3~4千円程度の通常の聖書と比較すると20~30倍近い価格差が生じる。そのため日本聖書協会では、一般から献金を募り製作費に補填することで、1冊100円、全40冊で4千円と、極端な価格差が出ない形で頒布している。
全40冊・初版100部(計4千冊)を発行するには、その他の経費を含め約1千万円の献金が必要で、2019年度中には約340万円が集まった。日本聖書協会では、目標の1千万円を達成するまで、20年度も引き続き献金を受け付けており、協力を求めている。
献金は、日本聖書協会のホームページで1口千円からクレジットカード支払いでできるほか、郵便振替や銀行振込でも受け付けている。詳細は同協会の募金のページを。
点字聖書は聖書協会共同訳のほか、新共同訳(全40冊)、口語訳(全32冊)も販売されている。サイズはいずれも横18・5センチ×縦27センチで、幅は書によって異なる。詳細・注文は同協会の点字聖書のページを。