ペテロは・・・はっきりとこう言った。「・・・これは、預言者ヨエルによって語られた事です。『神は言われる。終わりの日に、わたしの霊をすべての人に注ぐ。・・・また、わたしは、・・・不思議なわざを示し、・・・しるしを示す。・・・しかし、主の名を呼ぶ者は、みな救われる。』イスラエルの人たち。このことばを聞いてください。・・・神はこのイエスをよみがえらせました。・・・イエスが、御父から約束された聖霊を受けて、今あなたがたが見聞きしているこの聖霊をお注ぎになったのです。」(使徒2:14~24、32、33)
天からの聖霊が下る恵みが、今も私たちに与えられていることを共に喜びながら前進しましょう。イエスはよみがえられてから40日間、弟子たちに復活の体を現してくださいました。そして、イエスが天に昇られたことで父なる神から聖霊が送られ、弟子たちから教会が誕生し、地の果てにまで新たな福音宣教の時代が彼らによって展開していきました。弱かった弟子たちを強めたのは、聖霊の働きによるものでした。12弟子を中心とした120人ほどから始まったペンテコステの日に誕生した教会の歴史が今も続いており、私たちもその流れの中にいます。この恵みをしっかりと受け止めたいと思います。
1. 聖書の預言の成就
「終わりの日に神の霊が注がれる」という預言者ヨエルの言葉が成就したと、ペテロは語りました。最近の私たちの世の中を見ると、地震や天候不順、さまざまな犯罪があちこちで起こっています。聖書で言われる「終わりの世界」に近づいているのだと思わされますが、神は、ご自身の霊を私たちに注いでくださっていることを受け止めましょう。人間は、神によって創り出されたのに、罪によって神から離れた存在となってしまいました。しかし、聖霊が下ることによって、神様との交わりのある人生を送ることができるようになったのです。聖霊が下ったのは、偶然の出来事ではなく、神の預言の成就であり、御心によって起こったことです。私たちがこれを自分のこととして受け止めるならば、私たちも神のご計画の中に置かれる者となるのです。
2. 聖霊によりイエスとつながっている
イエスの物語は、2千年前に終わったのではありません。イエスが天から送ってくださった御霊が注がれることによって、よみがえりの命と私たちが今もつながっているのです。ペテロ、ヨハネ、アンデレたちは、イエス・キリストのよみがえりの証人であることを喜びとしました。そして今、2020年を生きる私たちも、罪人の頭であったのに、聖霊によってイエスとつながり、イエスのよみがえりの証人となったのです。
3. 今も与えられている聖霊の約束がある
ペテロは人々に「イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。この約束は、・・・主がお召しになる人々に与えられているからです」と語ります。クリスチャンの生活は、聖霊の働きによって、しるしと不思議の御業が現れるものとなります。私たちの祈りには答えが与えられ、私たちのできないことでさえ、イエスが実現してくださいます。神は、私たちが実体験できるように聖霊の御業を与えてくださっています。
この箇所の直後から、ペテロたちには癒やしと悪霊追放の御業が現されるようになり、全世界へと教会が広がりました。聖霊が働くからこそ起こる素晴らしい恵みが、私たちにも与えられていることを感謝しましょう。
2千年前のペンテコステの日の朝の恵みを、今、私たちも頂きましょう。たとえウイルスの病の力にびくびくしても、聖霊の力によって強められましょう。私たちが実体験できる力強い聖霊の働きをお与えくださいと、祈ってまいりましょう。
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