世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会は10日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた新たな取り組みとして、テレビ会議による祈りの集い「祈りをつなぐ水曜日」を毎週開催することと、心温まる写真メッセージで思いをつなぐ「励笑(はげみ)プロジェクト」を開始したと発表した。
「祈りをつなぐ水曜日」は、毎週水曜日の午後1時から20分程度、インターネットのテレビ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、国内の宗教者が参加して行う。WCRP国際委員会が1日、同システムを使って世界の宗教者が参加する祈りの集いを開催したことを受けてのもの。この集いには、キリスト教からも、正教会やカトリック教会、ノルウェー国教会の代表者が参加した(関連記事:世界の宗教者、ネットテレビ会議使い連帯の祈り 新型コロナ拡大で)。国内の集いでは、毎回2、3人の宗教者が出演し、それぞれ5分程度の祈りやメッセージを発信した後、参加者全員で新型コロナウイルスの早期終息と一人一人の幸福を願い、黙とうをささげる。
第1回は15日午後1時からの開催を予定している。出演する宗教者は、いずれも日本委員会の青年幹事で、伊勢神社(栃木県足利市)禰宜(ねぎ)の提箸(さげはし)照之氏、石鎚山真言宗教学部長の村上泰教(たいきょう)氏、カトリック主体の国際運動「フォコラーレ運動」のマリアアントニェッタ・カズッリ氏。
「励笑プロジェクト」は、新型コロナウイルスの感染拡大により、社会にさまざまな影響が出ている中、互いに励まし合い、一人一人が前向きに明るく生きていけるよう、祈りを込めた写真メッセージを募集し、発信する取り組み。寄せられた写真メッセージは、随時動画としてまとめられ、WCRPのホームページやSNSなどを通して広く社会に発信していくという。
写真データは、JPEGまたはPNGの形式で1MB以内のものを日本委事務局(メール:[email protected])まで。また、祈りの集いへの参加は、事前の登録が必要。登録はこちら。