日本福音ルーテル教会は9日、政府の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて、対象地域や隣接する地域、さらに近日中に対象地域となる見込みの強い地域の教会では、少なくとも宣言期間が終わる5月6日まで、主日礼拝や集会を自粛するよう強く要請する議長談話を発表した。
感染拡大地域への移動と感染拡大地域からの移動についても、特に牧師は、担当する教会の安全を守る観点からも自粛するよう強く要請した。また、日本聖公会がイースターの4月12日正午に、それぞれの置かれた場所で「主の祈り」を共にささげるよう提案していることを受け、「日本福音ルーテル教会も、この祈りに祈りを合わせたい」と呼び掛けた。
大柴譲治総会議長は談話で、「イースターを顔と顔を合わせて祝うことができないことは断腸の思い」としつつ、非常時だからこそ「信仰と祈りによって互いに結ばれていることを大切に今その確信を心に深く刻みたい」と述べた。その上で、不要な外出を避けること、手洗いや消毒などの感染防止対策を徹底して実施すること、社会的距離の確保を継続するよう求めた。