聖書の御言葉によるキリスト者の霊的成長を願う関西圏の牧師ら有志が中心となり、毎年秋に開催されてきた「聖書聖会」(同実行委員会主催)の第10回記念大会が18日、大阪府八尾市のグレース大聖堂で開催された。夜の集会では、韓国総神大学教授で山亭現教会主任牧師の金寛善(キム・カンソン)氏が講壇に立ち、イエスを信じる者としてふさわしく歩むことは、人が決心してできるのでも訓練してできるのでもなく、ただ「聖霊が注がれ、聖霊に満たされるときに、その実として与えられる」と強調。聖霊に満たされることを祈り求め、主の再臨を待ち望むキリスト者になるよう訴えた。
金氏は、五旬祭の日に使徒たちに聖霊が降った場面(使徒言行録2:1〜4)を見ながら、聖霊に満たされるとき、主の声を聞くことのできる耳が開かれ(2節)、霊的な世界を見ることのできる目が開かれ(3節)、人に恵みをほどこす言葉を語ることのできる口が開かれる(4節)と説いた。人の犯す罪で最も多いのは口で犯す罪だと指摘し、「聖霊に満たされて使徒たちが変わったように、私たちも変わらなければならない。死んだような魂の人でさえ生き返らせることができるのが聖霊による新しい言葉。皆さんが語る一つ一つの言葉によって、そのところが天の御国となっていくことを願う」と話した。
金氏は、聖霊による変化を日々経験することによって、「主が今日臨まれるとしても、どうぞ来てくださいと言える者にならなければならない」とし、「聖霊の満たしは静かなもの。難しいことではない。『主よ、お語りください。聖霊様、私の耳を開いてください』と祈りつつ、御言葉を聞こうではありませんか。聖霊に満たされる皆さんとなることを切に願う」と語った。
大会は「再臨の主を待ち望む」(ピリピ3:20、黙示録22:20)をテーマに、21日まで4日間の日程で行われる。18日午後にはインマヌエル仙台教会名誉牧師の田中敬康(のりやす)氏、19日午前には米オルフォード牧師訓練センター講解説教学講師のロジャー・ウィルモア氏が講演した。