クリスチャンとしての「技術」を磨く必要があります。特にミニストリー(宣教事業)には「技術」の必要な部分がとても多いのです。我々は伝道のために「技術」を磨き続けていくのです。
自動車を運転しているとき、道路工事の現場の交通誘導員の誘導の仕方が曖昧で「ヒヤッ!!」とすることがあります。停止すべきか?通過すべきか?を明確に伝えることができていないからです。これは交通誘導員の技術の問題です。私たちが教会の駐車場で奉仕するときはどうでしょうか? 自動車を安全に誘導してスムーズに駐車していただくことが我々のミッションですので、やはりシッカリした交通誘導の「技術」を持つ必要があるのではないでしょうか。
一流といわれているホテルやレストランに行くと、素敵な笑顔と気持ちの良いあいさつで迎えてくれます。彼らはあいさつや言葉遣い、接客の「技術」を学び、それを実践しているのです。経営者は従業員たちにその技術を得てもらうために決して少なくはない投資をしているのです。日曜礼拝の受付奉仕をするとき、私たちの笑顔はどうでしょうか? 私たちのあいさつはどうでしょうか? 笑顔(表情)やあいさつの仕方にも実は「技術」があるのです。
有名なホールで開催されるクラシック音楽のコンサートに行くと、ホールの中に会場係(アッシャー)がいて、親切に丁寧に座席へと誘導してくれます。実はこの会場係は皆、プロフェッショナルなのです。複数の有名ホールの座席の状況を熟知しており、座席へのスムーズな誘導ができるばかりではなく、緊急事態の避難にも即座に対応できるようトレーニングされている「技術」を持った人たちなのです。私たちが教会でアッシャーの奉仕をするときはどうでしょうか? 教会が成長拡大すればするほど、アッシャーにも相応の「技術」が必要になるのです。
オフィスビルや総合病院など、多くの人々が利用する建物はいつも清潔にし、美観を保つ必要があります。そのために清掃会社と契約してプロフェショナルな掃除を行っています。教会は多くの人々が出入りする建物ですし、何よりも主がご臨在くださるところですので、オフィスビルや総合病院など以上に美観に気を付けなくてはなりません。私たちの掃除の奉仕はどうでしょうか? プロの「技術」で奉仕したいものです。
セールスマンたちは、クライアントにプレゼンをするために、プレゼンの内容を文章化し、シッカリと頭に入れ、同僚や先輩を相手に、何度も何度もロールプレイをして練習をしてから本番に臨みます。プレゼンをするために十分なトレーニングをして「技術」を確かなものにするのです。私たちは「証し」をするときにどのくらい準備しているでしょうか?「証し」は伝道のための重要な武器です。徹底的に「技術」を磨かなくてはなりません。
ミュージシャンは観衆を楽しませるために血のにじむような努力をして「技術」を高めていきます。毎日、何時間も楽器の稽古をし、歌の勉強をするのです。楽器のメンテナンスや、歌声を良くするために多くの投資もしなくてはなりません。教会での音楽奉仕のために、私たちはどれだけ犠牲を払っているでしょうか? 私たちの音楽は観衆を楽しませるだけの音楽ではありません。主を礼拝するための音楽なのです。最高の「技術」が必要です。
「技術」を得るためには忍耐強い努力が必要です。信仰をもって高い基準をクリアしてまいりましょう。
彼らはみな達人であった。(1歴代誌25章7節より)
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